放射線科

放射線を扱う専門家、
「診療放射線技師」の集団です。

レントゲン撮影や、乳がん検査のマンモグラフィ、さらにCTや血管撮影など、現代の医療では病気の検査のために放射線が欠かせません。診療放射線技師は、検査や治療のために人の体に放射線を照射できる唯一の資格です。放射線技術の専門知識を生かして、検査の目的にあわせた撮影を行い、必要に応じて、取得した画像から三次元画像などを作成し、画像提供をします。当院には男女合わせて25名の放射線技師が在籍しています(2018年4月現在)。女性特有の検査であるマンモグラフィについては、日本乳がん検診精度管理中央機構による検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師:A認定5名を含む8名の女性技師が担当しています。
放射線科では、がん治療のための放射線照射も行います。MRIは放射線ではなく磁気を使う装置ですが、当院では私たち診療放射線技師が担当します。また、病院内すべての放射線業務に関わるため、放射線機器や被ばくの管理なども私たちの重要な業務です。これからの医療にますます必要となる放射線の専門家として、大船中央病院のチーム医療を支えています。

一般撮影

一般撮影では、全ての検査をFPDによるデジタル撮影で行っており、従来のフィルムによる撮影に比べ、低線量での撮影が可能です。

乳房撮影(マンモグラフィ)

女性特有の検査であるマンモグラフィについては、日本乳がん検診精度管理中央機構による検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師:A認定5名を含む8名の女性技師が担当しています。当院で行える乳房の検査は、乳房の検査は通常の撮影(マンモグラフィ)の他、マンモトームという病理組織診断も行えます。詳しくは乳腺センターをご参照ください。

マンモトーム

マンモグラフィや超音波検査等で乳房に疑わしき病変があった場合、病理組織診断の1つとしてマンモトーム生検を行っています。これは従来の切開生検に比べて、傷跡の小さい、痛みが少ない、検査時間が短い(平均40分程度)などの特徴があります。
また、当院では腹臥位タイプのマンモトーム生検装置が稼働しており、より患者さんの負担が少ないものとなっています。

CT

CTは、16列 マルチスライスCT、80列 マルチスライスCTを導入しています。短時間に、1mm以下の薄さの輪切りの画像で、全身くまなく検査できます。

 

足骨のMPR画像:足の立方骨という骨の骨折(黄色 ○)です。骨の重なりが多い部位の骨折はレントゲンだけではわかりにくいのですが、CTでは細かい病変も写し出すことができます。さらに、ここに示したような立体画像を作成することにより、その病変の状態を的確にとらえることができます。立体画像は、撮影した輪切りの画像から作成します。追加の費用もありません。必要に応じ、医師からの指示により作成します。



冠動脈CT:心臓(赤いかたまり)の周りの冠動脈に小さな石灰化(黄色 ○)がある様子がわかります。

頭部CTA:血管(白色で表現)が一部細くなっている=狭窄(黄色 ○)がある様子がわかります。

MRI

見た目はCTとよく似ていますが、X線ではなく磁石の力を使って身体の中を描出する検査です。この仕組みの違いにより、検査にかかる時間が長くなるなどの制限がありますが、CTとは異なる情報を得ることができます。

 

頭部MRA:CTとは異なり造影剤を使用せずに血管の様子を描出することが可能です。

手指MRI:MRIは病変と正常組織の濃淡差を表現できる特徴があります。

MR enterography:当院の消化器・IBDセンターからの依頼で、IBD(炎症性腸疾患)の検査のために、腹部全体の動画撮影を行うこともあります。本来は検査前絶食が必要な検査ですが、当院では厳密に絶食を行わなくても、ここに提示するように病変が十分わかる画像を取得できます。

IVR(Interventional Radiology)

体(血管)の中に入れたカテーテルから造影剤を注入して血管の走行を把握し、さらに病変部へカテーテルを進めて直接薬剤を注入することで、正常組織への負担を軽くしながら、ピンポイントで治療を行うことが可能です。呼吸器疾患に対しては、透視画像、CT、気管支鏡など複数のツールを使い分け、安全で確実な検査(細胞診など)も行います。

 

肝臓TACE:肝臓への動脈の入り口までカテーテルを進め、そこから造影剤を注入して全体の血管の様子とともに、病変部(黄色 ○)の位置を確認したところです。

TBLB:気管支鏡をある程度進め、そこから先は透視画像を確認しながら鉗子だけ進め、病変部の一部をつまんできて組織診断を行います。


仮想気管支鏡:検査前に撮影したCT画像から仮想内視鏡画像を作成し,より安全かつ短時間に検査を実施できるようになります。

骨密度測定

骨密度測定は、全身用の装置を導入しています。複数の測定を行うことにより、より詳しく骨の状態を調べることができます。詳細は整形外科へお尋ねください。

放射線治療

放射線科ではこれらの検査機器の他、直線加速器による放射線治療器(リニアック)を導入しています。2012年1月より、リニアックを増設し、さらに前立腺癌に対する小線源治療(永久刺入)も開始しています。詳細は放射線治療の特設サイトをご参照ください。

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