令和4年度 大船中央病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 22 83 119 239 488 599 1221 1110 374
令和4年(2022年4月1日~2023年3月31日)に退院された患者さんが対象です。
当院の入院患者さんは、60歳以上の占める割合が全体の78%、70歳以上が64%、80歳以上が35%と、比較的ご高齢の患者さんが多くを占めています。比較的若い世代である40歳代以下は11%です。 年代別の主な疾患は、40歳代以下では腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、肺炎などであり、60歳以上では乳房の悪性新生物、大腸の良性新生物、前立腺の悪性腫瘍、結腸の悪性新生物、80歳以上は誤嚥性肺炎、股関節・大腿近位の骨折、尿路感染症などです。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 53 23.25 13.61 1.89 82.26
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 52 27.44 21.11 1.92 87.79
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 43 24.79 17.54 0 87.84
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 20 13.15 14.28 0 71.3
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 18 11.72 7.79 0 72
当院における内科診療の特徴は、まず専門分野にとらわれずに、患者さんの診療にあたることができます。患者さんからの病歴・身体診察所見に応じて適切な検査を行い、診断・重症度など総合的に対処致します。特定分野に関しては、専門的には循環器内科(高血圧、虚血性心疾患、心不全、不整脈など)、内分泌代謝内科(糖尿病、高脂血症、甲状腺疾患)、腎臓内科(急性・慢性腎不全、腎炎・ネフローゼ症候群)、膠原病((関節リウマチなど)それぞれの専門医が担当することが可能です。また夜間・休日などの救急医療体制においても内科医が診療にあたり適切に対処致します。令和4年度の入院状況に関しては、尿路感染症、誤嚥性肺炎に伴う入院が多くなっております。
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 52 3.08 3.05 0 70.37
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 27 23.93 18.57 0 76.93
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 9 10.06 0 67
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 17 28.47 21.11 0 88
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 12.44 13.49 0 79.38
呼吸器内科と呼吸器外科の専門医が一体となって呼吸器疾患(肺がん、肺炎、間質性肺疾患、ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気胸および胸膜疾患、急性呼吸不全や急性呼吸促迫症候群など)の診断と治療を行っています。令和4年度の入院状況に関しては、肺がん、間質性肺炎、誤嚥性肺炎に伴う入院が多くなっております。肺がん治療については、手術療法、薬物療法(抗がん剤、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬など)、放射線療法、緩和療法がありますが、当院ではいずれの治療も可能であり、主治医が中心となり必要な診療科や各種スタッフと密に連携をとりながら、患者さん一人ひとりに治療計画を立てて、最新・最適な治療を提供しています。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 235 2.26 2.64 0 66.8
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 36 7.56 7.76 0 72.06
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 8.13 8.94 0 78.42
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 29 8.34 7.63 0 64.28
060180xx01x0xx クローン病等 痔瘻根治手術等 手術・処置等2なし 25 3.24 7.43 0 48.2
当院の消化器科は、消化器・IBDセンターが診療を担当しております。診療科名のIBDとは原因不明の炎症性腸疾患のことで、クローン病や潰瘍性大腸炎、ベーチェット病が該当します。IBDについてはIBD専門医をはじめ消化器内科医、放射線診断医、外科医、薬剤師、看護師、栄養士など多職種が連携して診療にあたっています。がんの診療は消化器内科医、外科医、放射線科医、化学療法医による合同カンファレンスを開催し、内視鏡、CT、MRI、超音波検査などの画像検査や血液検査の結果から、内視鏡治療、放射線治療、手術など最適な治療法を選択して患者さんに提案しています。令和4年度の入院状況に関して最も多いのは、小腸大腸の良性疾患に伴う内視鏡的手術、早期胃癌に対する内視鏡的手術、総胆管結石、胆のう結石、胆道狭窄などの胆道疾患、大腸憩室疾患、クローン病疾患です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 111 6.95 5.67 0 61.58
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 92 3.86 4.59 0 71.82
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 57 4.04 4.44 0 74.4
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 52 11.63 9.99 0 61.71
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 35 15.54 15.4 0 72.03
令和4年度の入院状況に関して最も多いのは、乳がんに関する疾患です。当院の乳腺センターは、1980年代から日本で初めて乳房温存療法を開始したパイオニアで、乳がんをはじめとする乳腺疾患の診断と治療を専門的に行っています。乳房切除が必要なケースでも、院内の形成外科医と連携して、自家移植またはインプラントによる同時乳房再建を行うこともできます。また、消化器外科では結腸がん、胃がんをはじめとした消化器がんに対する治療も行っておりガイドラインによる標準的な治療の他、機能を温存する手術や腹腔鏡・胸腔鏡手術等、身体に優しい治療から徹底的な拡大手術まであらゆる手術に対応しております。乳腺外科、消化器外科含め化学療法、放射線科における放射線治療もあわせて、がんに対する総合的な治療が可能な体制をとっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 157 29.24 26.42 5.1 84.82
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 68 27.34 20.09 4.41 83.25
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 42 31.86 22.44 0 77.9
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 32 5.72 4.86 0 66.91
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし 17 26.94 19.98 5.88 85.24
整形外科では、外傷をはじめ骨粗鬆症、関節疾患、脊椎・脊髄疾患の診療を行っています。令和4年度の入院状況に関して最も多いのは、高齢者の転倒などによって引き起こされる股関節・大腿骨近位部骨折に関する疾患です。手術からリハビリまで一貫して当院で行うため、平均在院日数が全国平均より若干長くなっています。変形性関節症に対し症状が強い場合は手術加療を行っていきます。高齢(75歳以上)の方でも当院内科医と相談しながら、手術前に全身状態を検査し手術可能かどうか判断します。スポーツ外傷等による半月板損傷や前十字靭帯損傷に対しては、内視鏡を使って疼痛の軽減、早期のスポーツ復帰を目指します。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 17 2.24 2.9 0 75.12
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり 13 5.92 8.32 0 63.46
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) - - - - -
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合 - - - - -
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし - - - - -
形成外科では、手術や怪我、加齢で失った形や機能を以前のように戻すことを目標としております。傷あとがわかりにくよう工夫したり、目立ちにくい部分の組織を使って、顔や乳房などを再建します。令和4年度の入院状況に関して最も多いのは、眼瞼下垂疾患、リンパ節、リンパ管の疾患です。尚、患者数10未満は「-(ハイフン)」を入力しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 14 18.64 15.97 0 75.36
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 - - - - -
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
100250xx99x00x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
現在当院の脳神経外科は、常勤医1名のため手術治療は行っておりません。軽い脳梗塞や脳出血、外傷などの症状の軽い患者さんは入院治療が可能です。より専門的な検査・治療が必要な場合は、院内の専門医と連携したり、それぞれの疾患について確かな治療実績のある病院を紹介いたします。尚、患者数10未満は「-(ハイフン)」を入力しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 15 5.33 6.23 0 60.2
030428xxxxxxxx 突発性難聴 12 7.33 8.56 0 59.42
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 10 3.5 4.79 0 69.6
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 - - - - -
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - - - -
耳鼻咽喉科で最も多い入院症例は慢性副鼻腔炎に対する入院です。ファイバー検査などで耳や鼻、喉を診察しファイバーで見にくい部分はエコーやCT、MRIなどの画像検査を取り入れながら診察に当たっています。めまいや急性扁桃炎などの病状に応じて入院加療が可能です。尚、患者数10未満は「-(ハイフン)」を入力しています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx9902xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 52 5.87 15.85 0 77.5
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 38 8.58 20.04 0 76.61
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり - - - - -
110080xx9902xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり - - - - -
040010xx99x2xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり - - - - -
当院の放射線治療センターはピンポイント放射線治療(SBRT)と強度変調放射線治療(IMRT)のハイボリュームセンターです。DPC症例の上位2項目の肝臓・肺への放射線治療は主に体幹部定位放射線治療を実施しております。これは腫瘍に対して高精度にピンポイント照射を行う治療法であり、腫瘍に絞って高線量を照射することにより良好な治療成績と少ない副作用を特徴とします。当院ではこの体幹部定位放射線治療を積極的に実施しております。尚、患者数10未満は「-(ハイフン)」を入力しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 15 11.53 9.25 0 76.6
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし - - - - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2なし - - - - -
050180xx99xx0x 静脈・リンパ管疾患 手術なし 定義副傷病なし - - - - -
070395xx970xxx 壊死性筋膜炎 手術あり 手術・処置等1なし - - - - -
皮膚科で最も多い入院症例は帯状疱疹に対する入院です。尚、患者数10未満は「-(ハイフン)」を入力しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 132 3.06 2.45 0 72.04
110080xx9907xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等27あり 72 3.96 4.01 0 70.43
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 45 6.67 6.66 0 77.24
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 30 2.07 2.49 0 61.77
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 23 3 3.73 0 39.87
泌尿器科で最も多い入院症例は前立腺がん、膀胱がんに対する入院です。その他、男性生殖器疾患や水腎症についても幅広く診療を行っております。前立腺がんに対する小線源療法を導入している為、早期前立腺がんの患者さんに負担のかからない治療が可能となっております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 41 6 15 15 10 3 1 7
大腸癌 12 24 49 159 25 20 1 7
乳癌 62 55 15 3 62 18 1 7
肺癌 30 3 28 21 68 22 1 7
肝癌 5 2 4 0 7 45 1 7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を、初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。
病期(Stage)は、がんの大きさや広がり、リンパ節への転移の有無、他の臓器への転移により、がんがどのくらい進行しているか、進行度合いを0からⅣの病期(Stage)で表すものです。Ⅳが最も進んだがんを表します。(この集計ではStage 0は集計対象外としています) 胃癌では早期のがんが多く、内視鏡による治療も比較的多くあります。StageⅡ~Ⅳの進行がんも多く、内視鏡治療、腹腔鏡下・胸腔鏡および開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療などを患者さんの状態にあわせ治療を行なっています。なお、診断のための検査入院の患者さんも集計に含まれていることから不明の症例も存在しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 0 0 0
中等症 19 19.53 81.95
重症 11 22.64 88.36
超重症 3 28.67 87.33
不明 0 0 0
「中等症」の患者さんが最も多いですが、「中等症」以上の患者さんの平均年齢は70歳代後半から80歳を超え、高齢者の方ほど重症化しやすいことが推定されます。また、長期入院に伴う廃用性の筋力・体力低下を防ぐため、なるべく早期のリハビリテーションの導入を心掛けてます。
脳梗塞の患者数等
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 29 34.55 78.97 6.25
その他 3 43.33 82.33 0
脳卒中の患者さんはご高齢の方が多い傾向があります。脳梗塞発症3日以内は発症から早急に治療を開始し早期の社会復帰ができるよう努めております。
また、当院には脳神経外科の常勤医が少ないため、急性期の治療については転院にて加療していただく場合があります。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 193 0.16 1.16 0 67.39
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 51 0.18 0.18 0 63.86
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 35 1 1 0 72.86
K735-2 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡) 26 0.85 0.85 0 47.88
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 19 0.79 0.79 0 70.21
大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(EMR)が上位を占めています。その他、早期の胃がんや大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や胃十二指腸潰瘍、食道静脈瘤出血、小腸出血などに対する止血治療、炎症性腸疾患(主にクローン病)などの狭窄にバルーン拡張術も行っております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 111 1.13 4.83 0 61.58
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 44 0.25 2.32 0 70.52
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 38 0.87 4.08 0 65.92
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 37 3.57 10.7 0 72.68
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 36 1 9.36 0 62.22
乳がんに対する乳房部分切除術及び乳房再建術が上位を占めております。当院では形成外科医と連携して、自家移植またはインプラント治療による同時再建を行うことも可能です。また、消化器外科領域の手術は腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術が続いております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 93 1.73 23.9 0 83.08
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 82 2.04 25.01 9.76 85.51
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 59 1.88 8.42 0 67.15
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 59 2.83 27.93 1.69 75.42
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 23 0.74 1.83 0 60.96
整形外科における手術に関しては、大腿骨や股関節の手術を主として、様々な骨折などの疾患に対して手術を行っております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K628 リンパ管吻合術 13 1 3.92 0 63.46
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) - - - - -
K0221 組織拡張器による再建手術(乳房(再建手術)) - - - - -
形成外科医は、乳房再建用エキスパンダーインプラント責任医師・実施医師であり、当院の乳腺センターで乳房切除後同時乳房再建を行うこともできます。尚、患者数10未満は「-(ハイフン)」を入力しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 13 1 3.23 0 60.08
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 - - - - -
K347 鼻中隔矯正術 - - - - -
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) - - - - -
耳鼻咽喉科では、副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っております。尚、患者数10未満は「-(ハイフン)」を入力しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 49 1.2 4.69 0 75.76
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 31 0.1 1.13 0 62.58
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 23 3.65 2.3 4.35 61.48
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 19 2.05 3.16 0 79.11
K834-3 顕微鏡下精索静脈瘤手術 18 1 1 0 35.17
泌尿器科では、主に膀胱がんに対して行う経尿道的膀胱悪性腫瘍手術、水腎症に対し行う経尿道的尿管ステント留置術の他、上部尿路結石に対する治療や精索静脈瘤手術、経尿道的前立腺手術といった男性生殖器を扱った治療も行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 3 0.07
180010 敗血症 同一 5 0.12
異なる 8 0.19
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.02
異なる 1 0.02
180040 手術・処置等の合併症 同一 9 0.21
異なる 14 0.33
当院は、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
更新履歴
2023/09/30
病院情報の公開をいたしました。