医学系研究・放射線治療センター
1) 研究機関: | 大船中央病院 |
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2) 研究課題名: | 肝細胞癌に対するマーカー非使用体幹部定位放射線治療の実行可能性を検討した単施設後ろ向き観察研究 |
3) 研究期間: | 承認 ~ 2022年12月31日 |
4)研究の目的と意義: | 肝細胞癌(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)においては治療計画CT撮影前にターゲットとなる病変の周囲にfiducial markerを留置する、またはTACEを施行し、リピオドールを病変に集積させることで治療計画CT並びにリニアックに付属するコーンビームCTで病変を同定できるようにすることが一般的である。しかし、それらのマーキングの手技は侵襲的であり合併症のリスクがある。また、いずれの手技も入院下で行うことが一般的で労力を伴う。当院では2011年以前はSBRT前にTACEにより病変にリピオドールを集積させていたが、検討の結果、SBRT前のマーキングは必要なしと判断したし、2011年以降はマーカーを使用せずHCCに対してSBRTを施行している。これまでにHCCに対するマーカー非使用SBRTの実行可能性について臨床成績をもとに検討した報告はない。今回は当院におけるマーカー非使用SBRTの治療成績を調べることにより、マーカー非使用SBRTの実行可能性を検討する。 |
5)方法: | 対象は2018年までに大船中央病院において肝細胞癌に対して初回の根治目的にて体幹部定位放射線治療が行われた患者。治療に関する因子、治療後経過を診療情報から抽出する。この方法は後ろ向き観察研究という方法で、患者の負担はない。 |
6)個人情報保護の方法: | 生体資料や情報・データは、分析する前に氏名・住所・生年月日を削除し、代わりに新しく符号をつけ、誰のものかわからないようにした上で、当院診療科にて外部と接続しないコンピュータにパスワードをかけた上で厳重に保管します。また結果の公開にあたっては、統計データを基本とし、治療後経過を公表します。尚、氏名、生年月日等、個人を識別できる情報は含まれません。 |
7)問い合わせ・苦情の受付先: | 大船中央病院 〒247-0056 鎌倉市大船6-2-24 実施責任者(放射線治療科 武田 篤也(センター長)、0467-45-2111) |
※本研究の対象となる方又はその代理人(ご本人より本研究に関する委任を受けた方など)より、情報の利用や他の研究機関への提供の停止を求める旨のお申し出があった場合は適切な処置を行いますので、その場合も上記問い合わせ先へのご連絡をお願い致します。 |